考えるスキル

クリエイティブシンキングとは【具体的な思考法についても紹介】

・新しいアイデアや課題解決策を考えたいが、なかなか思いつかない
・様々な視点から発想する方法を学びたい
・AI時代にも活躍できるよう、創造力を高めたい

今回はこのようなお悩みをお持ちのビジネスパーソンにお届けします。

このブログを読むことで得られる成果

  • 新しいアイデアを生み出し、それを価値創造へとつなげるためのクリエイティブシンキングが理解できる
  • 時代のニーズに合わせて考えられる
  • 自由な発想が可能になり、新しい視点で物事を考えることができる

クリエイティブシンキングとは

クリエイティブシンキング(Criative Thinking)とは、「枠組みにとらわれない自由な発想」のことをいいます。ロジカル・シンキングが重視する様々なフレームワークにとらわれることはありません。「正確さや事実よりも、楽しさやノリを大切にする」という点において「子供」が得意としています。

コンピューターやIT技術が進歩した現在、知識が豊富であることや、効率的に量をこなす能力の価値は、大きく“値崩れ”してしまいました。
かつて知識を持っている人は、それだけで尊敬の対象とされたものでしたが、今ではパソコンの検索でほとんどの情報が瞬時に入手できてしまいますし、様々なアプリケーションによって人間よりも高い精度で答えを出すことができます。

今後、AI技術の進化によって、判断する力や予想する力といった「高度な知的スキル」と思われていたものすら、陳腐化していく可能性があります。
人がやるべき知的活動は、クリエイティビティを活用する領域だけになっていくのかもしれません。

クリエイティブシンキングを発揮するためのマインドとスキル


クリエイティビティを発揮して価値を生み出すために必要なものは、3つのマインドと2つのスキルで考えることができます。

3つのマインド

  1. 知的好奇心
  2. ゼロベース思考
  3. 顧客視点

2つのスキル

  1. 課題設定力
  2. 発想力

くわしく触れていきます。

マインド① 知的好奇心

好奇心がクリエイティビティの原点です。

好奇心には、「なんでもいいから知りたい」という“拡散的好奇心”と、「本当に知りたいことについて知りたい」という“特殊的好奇心”の2種類が存在するといわれています。
私たちは、これら2種類の好奇心を適切に切り替えながら、能動的かつ効率的な学習を行っています。

興味の赴くまま知識をかき集める“拡散的好奇心”の段階では、まだ価値創造へとつなげることはできません。探求すべきテーマを絞り、重層的に知識を積み重ねていくことによってさらに興味が深まり、”特殊的好奇心“の段階に至ることによって初めて、クリエイティビティが発揮できるようになります。

この深掘りするテーマを選ぶ際に大事なのが、「世の中における必要性」や「影響度(驚き)の大きさ」であり、よりビジネス寄りに表現するならば、「お金になるかどうか」です。

マインド② ゼロベース思考

ゼロベース思考とは、前提条件や思い込みを取り払った上で、何もない状態(ゼロベース)から発想したり、課題に取り組んだりすることです。

現実には様々な前提条件が存在しますが、それを一旦忘れて、自由に発想することで、これまでなかなか思いつかなかったアイデアがひらめくことがあります。
こうした発想の切り替え方を、習慣として身に付けることで、意図的にアイデアをひねり出すことができるようになります。

一般に「常識」とされていることについては、あまり疑問を挟むことなく受け入れてしまうものです。しかし、そこで思考停止してしまうと、前提条件を取り払ったゼロベースの視点で発想する機会を失ってしまうことになります。

クリエイティビティを鍛えるために、常に、「本当にそうなのだろうか」「なぜそうなるのだろうか」と、クリティカル(批判的)な視点で問いを投げかけることを習慣付けましょう。

クリティカルシンキングについては、こちらで詳しく説明しております。

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マインド③ 顧客視点

創造的な仕事とは、すぐに形にならないことも多く、根気のいる苦しいものです。
しかし、それを評価してくれたり、その恩恵に預かる人がいたりするからこそ、苦しくても継続できるのです。
作業自体が目的化してしまうと、創造力も枯れてしまいがちです。そのような時は、常に「誰のためにこの仕事をやっているのか」を思い浮かべ、「顧客視点」に立ち戻って、発想をリフレッシュすることが大事です。

「顧客視点」を得る方法

  • 商品開発であれば、自分自身がその商品のユーザーになってみることで、初めて必要な改良点や欲しい機能が見えてきます。新しいサービスの企画であれば、現行のサービスのどこに不満があるのかを自分自身の体験を通して実感することで、新たなサービスの着眼点が生まれてきます。
  • 自分自身がユーザーになりづらいものを作る場合、ヘビーユーザーの声を聞くことで、真のユーザー目線での要望を知ることができます。その声を聞いたあなたは、ヘビーユーザーたちの代弁者となり、彼ら彼女らに成り代わって創造的ワークに取り組むことになります。
    「自分ならこうしたい」だけでなく、「みんなが望んでいることを叶えたい」という思いもまた、クリエイティビティを刺激し、根気を要する創作プロセスを支えるものとなります。

スキル① 課題設定力

仕事には必ず目的があり、その目的を実現するための手段として創造力が求められます。
創造的活動を、目的に到達するための活動として推進するためには、最初の課題設定が肝心です。ここがぶれていると、本来の目的に適わないものを作ってしまったり、作る過程で迷走してどこにもたどり着けない状態になったりしかねません。

「創る」という仕事には膨大なエネルギーが必要です。そのエネルギーを無駄遣いしないためにも、最初の課題設定は入念に行いましょう。

スキル② 発想力

発想力は「アイデアを出す力」とも言い換えられますが、創造的な仕事をする上での核となるスキルとなります。
アイデアを出す力は、持って生まれた才能のように考えがちですが、実際には、アイデアを構成する要素としての「知識」も一定量必要ですし、アイデアを導き出す「思考方法」を身に付けているかどうかも重要だといえます。

発想力については、こちらに詳しく記載しております。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

今後はクリエイティブシンキングという考え方がますます重要になると考えられます。変化の早い現代社会を生き抜くためにも、クリエイティブシンキングを意識していくべきでしょう。